稚内−猿払−音威子府−美深(2015年6月26日)

6月25日(木)はここをクリック
札幌−(R275)−幌加内−美深−(R275・40重複区間)−音威子府−(R40)−佐久−(道119)−遠別−(R232)−天塩−(道106)−稚内

6月26日(金)
稚内−(R238)−宗谷岬−(R238)−(道889)−宗谷丘陵−(道1077)−(R238)−猿払−(R238)−(エサヌカ線)−(R238)−(R275)−(道120)−(道647)−(R275)−音威子府−美深

6月27日(金)はここをクリック
美深−(R275)−幌加内−(道528)−朱鞠内湖−(道528)−(R275)−札幌

 この日も,予報どおり天気はぱっとしない。
 ホテルを出発する段になって,バイクのカバーを外して折りたたもうにも難儀するほどの強風が吹き荒れている。 行こうか行くまいか少し迷って,しかし,後で絶対に後悔するのは分かっているので,まずは前日行けなかったノシャップ岬を目指す。


 この日のメインというか今回のツーリングのハイライトでもある宗谷岬とは反対方向で,また,燃料もそろそろ切れてくる頃なので少し心配しながら向かったが(本当はリザーブの数リッターでまだまだ何十キロも走れるが),ホテルからはあっという間に着いてしまった。
 普通,「岬」というと人里離れた断崖絶壁のようなところをイメージするが,ここは市街地のはずれにある港みたいな雰囲気である。
 写真の記念碑(というか,モニュメント,オブジェ?でもないし銅像というのもおかしいな)のイルカの由来は何なのか,たぶん,岬を説明している案内板があるはずで,しかし,この天気でそのような説明文を読んでるゆとりはなかった。

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 突如現れたエゾシカ!
 断崖絶壁の陸の孤島でもあるまいし,また,山の中を走る道路でもないのにどこからやって来たのか。 街中から道路伝いに来たとも思えず,岬の向こうの海から上陸して来たとしか思えないような突然の出現であった。

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 ノシャップ岬をとって返し,稚内駅に近い「北防波堤ドーム」に到着。狭い街なので要所要所の移動にも時間がかからない。
 この写真では肝心の「ドーム」が分からないのではないか。えー?とツッコミが入りそうだ。 実は,手前に別のライダーとその相棒(バイク)がいて構図からは外したかったので少し離れるため奥に進んだのである。
 だいたい,ライダー(自分の場合は)なんてぇーものはだなぁー,景色をだなぁー,独占したいという習性があるのです。分ってもらえたでしょうか。
 それにしても,それはそれとしてドームが分かる全体像も別に撮るべきであったと後悔もしている。 悪天候とこの後に控えているメインの宗谷岬で気持ちが浮足立って行動に余裕がなかった結果である。 今回のツーリングでは,他にもこの例に漏れず後悔するような局面が随所にあった。


 北防波堤ドーム奥に停泊している巡視船?「れぶん」。どう見ても,利尻・礼文島へ運航しているフェリーではないだろう。


 この辺りは,港,駅などが集結している一帯で,稚内駅にもすぐに到着。 そしてユニークなのが,稚内駅と道の駅「わっかない」が一体化していることだ(紛らわしくて混乱しそうだが,しかし,間違っても同じ建物の中,それほど困ることはないと思う)。

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 いよいよ,R40からR238へと進み,宗谷岬を目指す。途中,街中のスタンドで2回目の給油を行った。 北海道ツーリングのサイトに宗谷岬のスタンドで給油すれば日本最北端給油の証明書を発行してもらえると載っている。 おそらくは有名な観光地だからそのスタンドも健在で,また,リザーブタンクの燃料で岬まで余裕でたどり着けるとは思ったが,万が一のことを考えるとここはやはり冒険はしたくない。例によって,(道外から見れば)まあ地元民でもあるし,このような証明書などにそれほど執着はしない。
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 R238を宗谷岬目指してひた走る。左手の海は,もう日本海というよりは宗谷海峡海域だろうか。その奥が岬方面だ。
 写真では全く状況が伝わらないが,強風に雨と,今回のツーリング中一番の過酷な場面。とにかく,風でバイクが流されるのが非常に怖い。後輪がスリップして左右に振られる感覚だ。 幸い片側2車線なので,左側車線を50q/h程度に抑え必死にハンドルを握る。車両重量250s,1100t−100馬力のエンジンでも,自然の猛威(少しオーバーではないか?)には歯が立たないのかと思うと少し情けない。 また,考えようによっては,このような過酷な状況は日本最北端の地に向かうに相応しい演出と言えないこともないか。

 

 やって来ました,日本最北端!当然,北海道最南端とは感激の度合いが違う。
 また,バイク駐輪場が記念碑(塔?)の真ん前。こういうときは 悪天候が幸いし,他にライダーの姿もなく景色(記念写真)を独り占め。


 「日本最北端の地の碑」というらしい。天気が良ければ,水平線の彼方にサハリン(日本名「樺太(からふと)」)が望まれるとのことだが,この天候では望むべくもない。

写真をクリック(2回)


 ここで誰しも(いい年をこいても)考えることだと思うが,記念碑の裏に回って正真正銘最北端の地の果てに佇んでみたいと思って撮った写真がこれ。 しかし,これでは何の変哲もないただの海。せめて,地の果てに佇んでいる足元と眼下の海を構図に入れるくらいの工夫があってしかるべきではなかったか (後悔する局面その2)。


 とりあえず,相棒(マイバイク)に関しては心置きなく記念撮影を済ませたので,次のツーリングスポット「宗谷丘陵」に向かう。 来る途中,岬の少し手前に右折の標識があったので,そこまで戻って標識を左折し道889(上猿払・清浜線)に入る。

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 そういえば,岬から戻るときはそれほど風の影響を感じなかったが(岬への往路が向かい風だったのかもしれない),丘陵に登ると強風が吹き荒れていて,またまたバイクが煽られ怖い思いをする。
 写真は,丘陵に入って間もない地点で,引き返すべきか迷って一旦停車したところ。


 丘陵に点在する風車が見える。そして,強風に煽られながら,こういう地帯だから風車が活きるのかと納得したりもする。
 それにしても,丘陵の独特な景観と風車という人工物との対照的な組み合わせ,その不思議な風景を狙ってカメラに収めなかったのが非常に悔やまれる(後悔する局面その3)。

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 道889は道1077(稚内・猿払線)にぶつかるので左折しオホーツク海岸線に向かう。   

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 道1077は海岸線でR238にぶつかるので右折する。宗谷岬からR238をそのまま南下してきてもここに来る (当たり前といえば当たり前であるが)。

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 R238は,地図によると稚内から出発してオホーツク海岸線を網走まで走っている。


 オホーツク海(特にコメントはなし)


 R238沿いにある道の駅「さるふつ公園」で昼食を摂ることにする。雨風に打たれて身体も冷えているので暖かい麺類がいいな。 比較的当たり外れの少ない?味噌ラーメンをオーダーしたところ,これがまた,熱々の濃厚な汁(スープ)が,十分に熱して野菜を炒めた油のいい香りと相まって,冷えた身体にすごく旨かった。
 当たり外れの少ないといえば,以前,初めて入った自宅近所のラーメン屋で,無難なところでと味噌ラーメンを注文したところ,これがなんと「〇ちゃんの袋入り味噌ラーメン」の方がずっとマシというような味で,住宅街の店とはいえ,本場・札幌でこの味か!と情けない思いをしたことを,はからずも,オホーツクの地で食べた味噌ラーメンで思い出してしまった。 写真をクリック


 今回のツーリングスポットの一つであるエサヌカ線。天気が良ければという例の恨めしさとは別の観点で,宗谷岬でもそうであったように, 訪れる観光客(車),ツーリングライダー(バイク)がほとんどいなかったので,色彩的にはいまいちであったが,(ワインディングではもったいないが直線道路なので) 何回も立ち止まっては他に誰もいない自分(マイバイク)だけの写真を心ゆくまで撮ることができたのはそれはそれで良かったのかもしれない。

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前を見ても後ろを見ても一直線!

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オホーツクの海岸に咲くハマナス


 エサヌカ線を後にして,R238からR275へ分岐する浜頓別市街地でクッチャロ湖(大沼・小沼がある)の案内標識があり,すぐ近くらしいので大沼の方に立ち寄った。

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 2日目の宿泊地,美深に向かう途中,この機会に道道も少し走ろうとR275から道120(美深・中頓別線)に入る。


 その後,道12(枝幸・音威子府線)を経てR275に復帰する予定が,道12に分岐するはるか手前で間違って道647(兵安上頓別停車場線)に入ってしまった。R275をショートカットするようなルートで結果的に時間短縮になったかもしれないが,これはこれで失敗である。

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 道の駅「音威子府」で最後の休憩。


 この日宿泊の「びふか温泉」に到着。その前に,翌日にかけて天気は大丈夫そうなので, 一旦ここを通り過ぎて,汚れがひどいマイバイクの洗車と3回目の給油のため美深市街まで足を伸ばし戻ってきた。 位置関係が,音威子府→びふか温泉→美深市街なので,音威子府のスタンドで洗車・給油を済ませばよかったかな。


 通算の走行キロ数が624qで,1日目の399qを差し引くとこの日の走行キロ数は225q。 本来であれば,2日目はもう少しあちこち回ってキロ数が伸びるところなのだが。


美深−幌加内−朱鞠内湖−札幌(2015年6月27日)

 幌加内辺りのR275


 朱鞠内湖畔に駐車場があるので立ち寄る。


 朱鞠内湖畔の少し手前,別の関連施設がある場所から望む朱鞠内湖

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 その後は,札幌までずっとR275を走り,道の駅「森と湖の里ほろかない」で休憩タイム, 「サンフラワー北竜」で昼食,最後に地元で給油して我が家に到着したのが午後2時35分。 総走行キロ数は877qになるところか。前日までのキロ数624qを差し引くと最終日の走行キロ数は253qだ。
 まずはともあれ,2泊3日のツーリング,天候には恵まれなかったが(そういえば,前年に高校の同期会が開催された天人峡温泉へもバイクで行く予定だったのが,札幌−旭川間140q程度でもバイクを断念するくらいの大荒れの天気にぶつかってしまった自分は,もしかして「雨男」になってしまったのか!)無事に帰って来られて何よりであった。

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