2018年10月4日(木) 快晴 八剣山(南口コース) 498m
八剣山の花

 八剣山は2004年8月以来で(2008年7月にも登ってました),当初,この日は空沼岳の予定だったのが,登山口に通じる林道入口にある「空沼橋」の補修工事で通行止めのため急遽変更したのであった。 9月の神威岳→札幌岳に変更と同じような展開になってしまった。
 八剣山は低山(標高498m:標高差298m)にもかかわらず,頂上に立つと高度感抜群の眺望が得られ,往復2時間足らずでも十分に登山気分を味わうことができる。 しかし,山容のとおりコース後半は急峻で登山道が狭い箇所も多く,最近,転落・滑落事故が起きているようなので気軽な気持ちで登るわけにはいかない。
 今回,特にコース後半でずっと頭にあったのは,今ここで地震が起きたらということ。断崖絶壁の頂上に立っても今までは気にもならなかったのに,足がすくみ絶えず震えていた自分。
 9月に発生した地震と今回の八剣山がきっかけとなって,これはもしかして高所恐怖症になってしまったか。

写真(上)は国道230号線から:2009年3月

 当初予定していた空沼岳。1年数か月振りだというのに,しかし,林道入口が閉鎖!
 それにしても,通行止,立入禁止などの看板がこれほど必要なのか。

 八剣山トンネル手前から望むと普通の低山にしか見えないんだけどね。
 登山口は分かりずらい。言葉で説明すると,国道230号線を簾舞中学校の先の信号を右折し,住宅街の細い道を進むと中央分離帯のある道にぶつかるのでそこを左折する。 豊平川に架かる橋を渡り道なりに行くとトンネルの手前に左への脇道がありそこを進み少し先の標識を右に入ると八剣山小屋がある。地図で示すと次のとおり。

 登山口に着くと先行の車が2台あり,ひとまずホッとした。ツーリングのときは平日に休みを取って観光地での渋滞を避けるのとは対照的に,山は自分以外に誰もいないと不安なので今まで単独では土曜日に限定していたが,しかし,人気の山でも天気が悪いと誰もいないことがあった。 今回,下山途中何組かのグループあるいは単独者とすれ違い,登山口に到着した時には7,8台の車があった。 結局,山へ人が繰り出す要素は曜日ではなく天気なのかもしれない。

 馬頭觀音は知っていたが,この祠?に(今まで扉が閉まっていたせいか)初めて気付いた。○○(判読できず)不動明王と書かれている。

10:10 登山口
10:55 頂上

11:10 頂上
11:50 登山口

 登り1時間弱の山なのに前置きが長くなってしまったが,ここが登山口。いきなり急登が始まる。

写真をクリック

 急登が終わり一息ついて樹林帯を進むと中央口との分岐があるが,しかし,ガイドブックには中央口コースの記載はない。
 この日は快晴で木漏れ日を浴びているが,そうでなければこの辺りは薄暗く鬱蒼として不気味なところである。 そして,「この先は八剣山特有の急峻で狭い登山道となっているので注意願います」と急峻で狭い登山道はまだ先なのに早くも注意喚起の表示があった。 「できればこの辺りで引き返してね」と管理者(石狩森林管理署)の気持ちが表れているようだ。

樹林帯を過ぎると中腹を右に巻いて登って行く。

 急峻の岩場が現れ,ここから足場が悪く狭い登山道の急登が始まる。

 さっきと同じ注意喚起の表示

 つい,よじ登って行きたくなるが正規のルートではない岩場にはこのような表示がある。 ここは右下が正規な登山ルートである。

 ここは正規なルートの岩場。写真では分かりづらいが結構な勾配があり,ここを全身を使いバランス感覚も駆使してよじ登るのは中高年のオジサンには良い運動だなとつくづく思った。 ただしゆっくりと慎重に!

 このコースでは一番の難所かもしれない。写真は通過して振り返ったところで,狭い登山道の左側は草木が生い茂っているが断崖絶壁。 右側の岩壁は所々オーバーハング気味なのにロープにあまり頼るなとの標識があり意味が分からない。

 難所を過ぎて岩稜に出ると一気に高度感抜群の視界が広がる。写真は来た道を振り返ったところだが(次の写真も同様に),このアングルがより高度感がある。

 高度感その2。そして,ここが例の(高所恐怖症には辛い)両側断崖絶壁道幅極狭(1m)の区間!

 最後の岩場をよじ登り西口コース(まだ登ったことがない)との合流地点を過ぎると頂上に出る。

 はい,お疲れさんでした。
 正面奥は烏帽子岳(まだ登ったことがない)と手前にスッポリ収まっている神威岳。

 高度感その3(定山渓方向)

 高度感その4(札幌方向)

 真っ赤に染まった草木(名前不明)の向こうに空沼岳

 同じく札幌岳

 頂上の先(西の方向)の眼下に何やら建物らしきものが。どうやら北大理学研究院の札幌地震観測所のようだ。

写真をクリック

  南の方向の展望。左に空沼岳,同じ稜線上の右に札幌岳が望まれ縦走路があるが,今は廃道寸前らしい。

西の方向の展望。左に無意根山,右に定山渓天狗岳,その左奥が余市岳,右端が烏帽子岳と手前に収まっている神威岳。

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