2016年7月23日(土) 曇り後晴れ 芽室岳(1,753.7m)

 一応1,700m級の標高もさることながら,実際の難易度=しんどさの物差しとなる標高差1,150mに慄(おのの)き, 前年の夕張岳の悪夢(太ももが痙攣を起こし,残り1.2qでリタイア)がよぎった。
 結果として,何とか山頂までたどり着いて無事下山できました。足ががくがくだったけどね。 下山時に,これが膝が笑うということかと情けない思いをしたものだ。とにかく段差を下るときに踏ん張りが効かないので, 恥も外聞もなく,一旦尻餅をついて足を下ろすという動作が延々と続いた。
 登山とは,特に急峻は勾配を上り下りするのではなく段差を上り下りするものだと,今さらながら思い知った。

西峰(1,746m)との分岐から望む本峰

(コースタイム)
登山口発 7:53
西峰分岐 11:10
芽室岳山頂着 11:45
(昼食)
山頂発 12:45
西峰分岐 13:10
登山口着 15:30(先行組)
15:52(後行組)

宿泊 くったり温泉(新得町字屈足)

(T・K・H・N氏と。上記はN氏の記録から。)

 登山口にある「山小屋芽室岳」(という名称)

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登山口を出発してすぐ芽室川に架かる丸木橋を渡る。

 アカエゾマツの植林帯

 しばらく進むと急峻が始まり喘ぎながら登っていくうちに,登山口ではどんよりとした空模様だったのが,青空が広がってきて樹々合間に西峰(1,746m)の形の良い山容が望まれた。

 ハクサンシャクナゲ?

○○○○○

 さらに高度を稼ぐと,眼下に雲海があった。天気が良くなったというよりは,低く立ち込めている雲の上に出たということだ。

 本峰と西峰との分岐に到達。

ゴゼンタチバナ

 ようやくのことハイ松帯になって山頂目指して登山道が続いているのが見えてくると,バテバテの身体にも最後の踏ん張りが蘇ってくる。 と,後になって左奥が本当の山頂であることが判明。

 山頂だと思っていた地点に積まれているケルン。左前方に人が見える所が本当の山頂なんだ。

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 山頂到着。途中,太ももにピリピリが走り前年リタイアした夕張岳の二の舞かといやな予感がしたが,先着隊に20分余り遅れたものの無事登りきることができた。

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 山頂から西峰方向を望む。正面が山頂だと思っていた偽ピークでケルンが見える。右奥下が西峰との分岐のこぶ,その左奥が西峰。

 ガイドブックによると,ピパイロ岳,幌尻岳,北戸蔦別岳などの山並みが望まれる方向だが,ちょうど稜線上に雲がかかって全く見えない。

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