普通二輪教習コース
大型二輪はここをクリック! NSR500

 (二輪免許を取得予定のたまたまこのHPを見た人の)今後の参考に,主な教習内容を紹介します。

<坂道発進>
 後輪(フット)ブレーキを強く踏んだ状態で(こうしないと後退してしまう。),アクセルを吹かし気味にして徐々に クラッチを繋いでいき,それが確認できたら(もちろん後輪ブレーキは解除して)一気に坂の頂上めがけて加速する。  一番エンストしやすい場面だが(私もやった。),エンストは減点の対象ではないので焦る必要はない。

<一本橋>
 前述したように,長さ15メートル幅30センチ高さ5センチの台の上を低速でバランスを崩さず 規定時間(7秒)以上で通過するもの。
 私の未熟な経験(以下「コツ」)から言えば,(まず直進安定性を確保するため)出だしは少し勢いをつける感じで台に乗り上げ, 後は台の先の終着点(一本橋は,当教習所では検定の最後の課題)に視線を置き(決して眼下の台を見てはいけない。) バランスを取るためハンドルを小刻みに左右に振りながら普通にローギアで走行すれば7秒以上で通過できる。 ちなみに,この課題は7秒未満であっても減点で済む。

<S字>
 特に問題はなし。教官に言われたとおり,絶えずコースの先に視線を向けていれば難しくない。

<クランク>
 コツはなし(立ちゴケ,脱輪,パイロン(障害物)跳ね飛ばしは再度検定に望むしかない。)。 強いて言えば,進行方向に目線を移し(顔を向け),(ローギアでの低速走行なので)倒れそうになっても我慢するしかないということくらいか。

<スラローム>
 これも二輪固有の課題で,パイロンの間をジグを切って制限時間(8秒)内に走行するもの。
 コツは,ズバリ無理をしないこと!8秒超えても減点で済むが,パイロンを跳ね飛ばしたりコースを踏み外すと即検定中止となる。

<急制動>
 同じく二輪固有の課題で,時速40km走行時に,急制動で11m以内で停止するもので,一番難しい課題かもしれない。なぜなら,所定の地点から 11mの所にラインが引いてあり,その所定の地点通過時に40km以上の速度が要求されるからである。 また,40km以上・未満にかかわらず11mのラインをオーバーすれば即検定中止,11m以内の停止でも速度が40kmに 達していなければ再度チャンスが与えられるが,それも1回きりである。
 コツは,発進してからセカンド,サードとシフトアップしていく過程で早めに40km以上のスピードに到達させ, 急制動をかける地点に余裕を持って臨むことである。

大型二輪教習コース

 

CBR1100XX

<波状路>
 波状路は大型二輪のみの課題で,長さ9.5m幅70cmの板に 不等間隔で突起が横に並べられているコースを,おおむね5秒以上かけて安定した走行をするもの。 コツは,シートから腰を浮かしタンクの真上にまたがった(腰が引けていない)状態で突起を越えるときの衝撃を腕と膝で吸収することと 教習手帳に書いてあるが,その他に,5秒以上というタイムを意識して半クラッチでゆっくり進もうとすると, 突起物の意外な抵抗に遭い失速して脱輪,エンスト,立ちゴケの恐れがあるので,タイムを気にせずローギアで普通に 走行することだ。

<スクーター>
 今年から二輪のオートマ限定免許が新設されたため,教習所ではオートマ教習如何にかかわらず,スクーター 実車の講習が義務付けられたという。それで,大型の技能教習12時間のうち貴重な1時間を興味のないスクーター走行 にあてられた。しかし,乗ってみるとこれが意外と面白い。街中メインに走るのなら断然スクーターが有利である。最近, スクーター(しかも大型の)をよく見かける理由が分かった。運転に関して,当然のことながらギアチェンジ不要(ノークラッチ) 以外に,通常のバイクとの違いはブレーキ操作である。ノークラッチであるが左グリップにレバーが付いており,実はそれが リアブレーキなのであった。発進はエンストの心配がない代わりに,漫然とアクセルをひねれば暴走の危険性があるため,この時 リアブレーキで調整するのである。

<検定>
 他に普通二輪コースとの違いは,一本橋の規定時間が7秒→10秒以上,スラロームの制限時間が8秒→7秒以内 という目標タイムが課せられていることである。しかし,検定ではタイムをクリアするがための無理は禁物である。 検定前に教官がいみじくも言った。一本橋はとにかく30cm幅を落ちないで渡り切ること, スラロームはパイロンに絶対接触しないこと,(他がパーフェクトでも)一本橋を落ちると救ってやることができないと。 タイム不足,オーバーは1秒につき減点5点なので,仮に一本橋が8秒,スラロームが9秒だったとしても,減点が20点で 点数は80点(合格は70点以上)は確保される。あとは,発進前のミラーの調整,交差点での左右の確認など技能に 直接関係しないところを確実に実行して極力減点をなくすことだ。
 それにしても,大型自動二輪をそれほど苦労せず(教習所だからね)取得したことを淡々と記したが, 実は199X年以前は,すべての排気量を乗ることができる,いわゆる「限定解除」を果たすには免許センターの 検定をクリアする必要があり,それが超難関な技能試験であったということを私は聞いている。また,20数年前その超難関な検定を 苦労して(何回も何回も(10回位の検定は普通だったという)落ちて)クリアした友人2名を私は知っている。 そして,さらに30数年前,バイクの免許制度は「原付(50cc未満:車の免許で乗れる)」と「自動二輪」に分かれているだけで, 免許センターで90か125ccのカブの検定を受かれば「(すべての排気量を乗ることができる)自動二輪」を取得できたことも 私は知っている。