2017年7月8日(土) 快晴 余市岳(1,488m)
余市岳の花
 余市岳・赤井川コースはガイドブックによると,キロロリゾートから車でスキー場リフト乗り場まで林道を走った先に登山口があるので, 1,488mと近郊では一番の標高を誇るが,難易度=大変さの目安となる標高差が638mと登りで2時間余りの山行だろうと余裕をかましていた。 しかし,これは20年前の話。今は,ホテルの脇にゲートが設置されたため車は通行不可となり,約4qの林道歩きを余儀なくされた。
 下山後,最新版のガイドブックで確かめると(本屋で立ち読み),標高差は何と989mで総合評価も中級になっていた。
道道1号線(小樽・定山渓線)から余市岳を望む。(2005年6月)

(コースタイム)
 7:50 ホテル駐車場発
(林道歩行)
 9:04 登山口
10:37 見晴台(ゴンドラコース分岐)
11:57 余市岳山頂着
(昼食)
12:54 余市岳山頂発
13:50 見晴台(ゴンドラコース分岐)
14:53 登山口
(林道歩行)
15:57 ホテル駐車場着
(T・H・N氏と。上記はN氏の記録から。)

駐車場奥の土手みたいな所を左に行くと林道に入る。

 このような林道を4qひたすら歩く。緩やかな勾配なので全然辛くはないにもかかわらず,20年前と今の標高差を比較すると少なくとも林道だけで300mは高度を稼いだことになる。
 しかし,快適な林道歩きといっても4qも独りでは躊躇(ためら)うものがある。

 1時間余りでリフト乗り場に到着。登山口は左手にある。この辺りは駐車スペースも十分あるので,林道が解放されていた頃は多くの登山者が訪れていたのだろう。

 ここからが実質の登山開始。林道とは風景が変わり本当の山の中に入ったのか,このタイミングでウグイスのさえずりが聞こえる。

登山口に咲くタニウツギ

 余市川の源流となる右手に流れる沢沿いの登山道をしばらく進むと渡渉地点がある。

急登を上り一息つくと余市岳方向が見えてきた。

 登山道左手にゴンドラの山頂駅が見えた。我々の向かっている登山道が稜線に出ると左手ゴンドラ駅方向と右手山頂方向に分岐する。 下山でゴンドラを利用すると時間の大幅な短縮となり,何といってもすごく楽ができるのだ(下りは息は切れないが足腰にかかる負担が大きい)。
 誰しも同じことを考えるようで,山頂で一緒になった単独行の登山者が携帯(山奥の途中は無理としても山頂は電波の繋がりがいい!)でどこかにゴンドラについて問い合わせていたが, 運行は7月下旬からとのことであった。残念。

ゴゼンタチバナ

ハイオトギリ

 先ほど言った分岐にある標識。標識の左矢印は「ゴンドラ山頂駅舎まで2.44q」,右矢印は「余市岳山頂まで1.56q」, 下矢印は「旧登山道入口」とある。
 それにしても分からないのが,われわれが登ってきたのが旧登山道ということであれば,それじゃあ新しい=今の登山道はどこなの?

 分岐点のある稜線に出た辺りが見晴台とのことで,ここからはもう一つの定山渓側・白井川コースとの分岐まで下っていく。
 左奥に無意根山と中岳が望まれる。

 途中,左手に定山渓天狗岳が間近に望まれる。アプローチが全く違うので意外に思うが,山同士は地理的に近いのだ。
 天狗岳の左奥は神威岳と烏帽子岳。

 白井川コースとの分岐。標識の左矢印は「余市岳山頂まで1.12q」,右矢印は「ゴンドラ山頂駅舎まで2.88q」, 下矢印は「定山渓登山道入口」とある。

 急登の途中で振り返ると登山道の筋の向こうに通称「飛行場」と呼ばれる平らな台地が広がっている。 そして,登山道を下りきった辺りに右からの白井川コースの筋が見える。

ノウゴウイチゴ

カラフトイソツツジ

エゾカンゾウ

コメバツガザクラ

ハクサンチドリ

ウコンウツギ

 ハイ松帯に入ると登山道もほとんど平坦になってホッとする。

 ケルンのある偽ピーク?
 無意根山からもそうだが,ここから望まれる羊蹄山は形が良い。

 写真をクリック

 偽ピークから300m先に山頂がある。

 最後の踏ん張りかと思ったが,見た目ほど勾配は感じられず,あっけなく山頂に到着。

 天気に恵まれたせいもあるが,余市岳は展望の良い穴場です。

 山頂から南西方向の展望。左から無意根山,右奥が中岳,中央やや右奥が尻別岳,右奥が羊蹄山。

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