2013年6月22日(土) 曇り 浦臼山(718.2m)
浦臼山・神居尻山の花

 今年は,そもそも夕張岳登山の計画だったのが,直前になって登山口に至る林道が崖崩れのため車両通行止めになったので (しかも寄りによって山開きのこの日からだぞ!),急遽,樺戸(かばと)山系に変更した。
 しかし,変更した浦臼山〜樺戸山〜隈根尻山縦走も,夕張岳林道崖崩れが「けちのつき始め」となって, その後の予定がことごとく狂ってしまった。

コースタイム
  7:43  登山口出発
  9:08  浦臼山山頂着
  (熊の糞4カ所に点在のため下山決定)
  9:20  浦臼山山頂出発
 10:20  登山口着
  (雨竜沼湿原に向かったが
   南暑寒荘手前で立ち入り禁止)
  (吊り橋撤去)
  (昼食後、引き返す)
(T・K・H・N氏と。上記コースタイムはN氏の記録から。)

 上の写真は登山口下の駐車場。
 右手の林道を登っていくと間もなく登山口である。マイナーな山なので,出発のとき我われ以外の車は2台(各一人づつ), 下山したときも別の一組(2人)に会っただけであった。


 登山口はロープで閉鎖されていた。 こちらも登山道一部崖崩れのため登山禁止と一切の責任を負わないとの警告があったが,自己責任ということで登ることにした。

 登山道の多くが林間のせいか花がほとんど見られなかったが,日当たりの良いところにはタニウツギが咲いていた。

 写真は,登山道の何箇所かにあった羆(ヒグマ)の糞。左から1番目,2番目の写真は浦臼山頂上手前に, 3番目のものは浦臼山頂上を過ぎ樺戸山に向かう途中にあったもの。もう一箇所糞の現場があったと思うが,写真は撮っていない。
 羆が登山道を横切る際にチョット失礼して置き土産で落としていくことはよくあることでどうってことはないが, こうも何箇所にも落としているのは羆が登山道を行き来している可能性も考えられるので,ここは撤退するしかないとの 結論に至った。計画の狂い第2号は,浦臼山〜樺戸山〜隈根尻山縦走の断念である。

 浦臼山頂上というよりは,単に頂上標識がある地点という趣だ。ガスがかかっているが, そうでなくても眺望はあまり期待できない感じである。
 本人が写っていないって?シャッターを押しています。

写真をクリック

 往復3時間弱の山行ではチョット物足らないので,以前行ったことのある雨龍沼湿原に向かうことにした。 そして,ここで計画の狂い第3号が待ち受けていた。 なんと,途中にある吊り橋を撤去したので登山はできないとのこと。
 それにしても,ただ単に「撤去したので」ではあまりに素っ気無いのではないのか! 撤去するに至った例えば「老朽化のため」とか「復旧の見通しは立たない」などの掲示ができないものか。
 写真は登山口(右手後方)手前の駐車場。 ここまで雨竜町の国道275号線から道道を約20km走ってきたのに引き返すしかない。

 この日の宿泊施設「馬追(うまおい:字のとおりの読み方。ちなみに,馬追「まおい」の丘などは,どうしてそう読むようになったのか?)温泉」。しかし,この日最後の計画の狂い第4号には唖然とした。 夕方到着したとき,玄関のカーテンが半分閉まっている。ハプニングが続いた後なので少しいやな予感がしたが, 女将が飛び出してきて言った言葉に耳を疑ってしまったのである。「温泉が出ない!」と。
 事情を聞いて見ると,1q先から温泉を引いている管が切れたのか何らかのトラブルがあって, 温泉どころか生活用水すべてが供給されないという。外に泊まるところもなく(いろいろ探してくれたがどこも満員だという), 入浴は近隣の温泉に送迎してもらうことにして宿泊することにした。
 次の日,玄関には「当分の間臨時休業します」との張り紙があった。何でも,復旧するのに自己負担が 一千万円かかるらしく,そうなると廃業もあり得るとのことで,創業105年の歴史ある温泉の最後の宿泊客に我われがなるかもしれない。

このページのトップに戻る